【画像検査だけじゃない?】診療放射線技師の仕事内容|1日のスケジュールを紹介

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 診療放射線技師ってどんな仕事をするの?

診療放射線技師の仕事としては、一般撮影(レントゲン)というイメージがあります。

しかし実際の仕事としては、CTMRIはもちろん、放射線に関わる業務を幅広く行っています

✅この記事でわかること

  • 診療放射線技師の業務範囲
  • 各検査の仕事内容
  • 1日の仕事の流れ


この記事では、「診療放射線技師の仕事内容」について。

診療放射線技師の業務範囲や、各画像検査の仕事内容
さらに1日の業務の流れについても、実際の体験と合わせて紹介します。

✅自己紹介

はじめ

・病院勤務の現役診療放射線技師
・放射線技師歴17年
・当直やクリニックでの勤務経験あり
・診療放射線技師としての転職も経験

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診療放射線技師の仕事内容としては、放射線に関わる仕事はもちろん、それ以外の業務も多くなっています。

診療放射線技師の主な仕事内容

  • 一般撮影(レントゲン)
  • CT
  • MRI
  • 核医学検査
  • 放射線治療
  • 超音波(エコー)
  • 画像データ作成
  • 放射線機器管理
  • 放射線量測定 etc.

もちろんメインの仕事は、放射線を使った画像検査になってきます。

しかし他にも、磁力を使ったMRI検査も診療放射線技師としての業務範囲。
さらに画像検査画像のCD-ROMの作成や、放射線の機器管理や測定なども業務範囲になっています。

数多くある放射線関係の検査だからこそ、一通り経験することで診療放射線技師としての経験年数も積み上げることが可能。

はじめ
はじめ

実際の現場では一通り検査を経験した後に、自分のスキルを伸ばしい検査の分野を求めて転職する人も多くなっています。

診療放射線技師の仕事について

診療放射線技師の仕事について

診療放射線技師の業務範囲

診療放射線技師は、放射線を使った検査や治療を専門に行う医療技術者です。

診療放射線技師の業務範囲としては、画像診断や放射線治療を通じて医師の診断や治療を支える役割になります。

病気を正確に見つけたり治療計画を立てたりするには、体内の状態を詳しく把握する必要があります。
なので診療放射線技師はX線CTMRIPETなどの機器を操作し、患者さんが安心して検査や治療を受けられるように被ばく線量を管理します。

基本的に放射線を使った画像検査や放射線による治療などは、診療放射線技師が主導して行います。
医師や看護師と連携しながら、最適な画像や治療精度を提供することが必要に。

はじめ
はじめ

なので診療放射線技師は、診断から治療まで放射線を用いた医療に欠かせない専門家になります。

臨床検査技師との違い

診療放射線技師とよく比較されるのが臨床検査技師ですが、実際の検査や役割は明確に異なります

臨床検査技師は、血液や尿、細胞などを採取して分析したり、心電図エコーを使って臓器や心機能を調べたりするのが主な仕事です。
なので診療放射線技師のように、放射線を扱うことはありません

臨床検査技師の主な仕事

  • 糖尿病の診断に必要な血糖値測定
  • 心疾患を調べる心電図検査
  • 採血によるウイルス感染の確認

たとえば、採血による血液検査などは臨床検査技師の担当。
一方でCTやMRIを使って体内を画像化する検査は、診療放射線技師の専門領域になります。

両者とも医療には不可欠ですが、「放射線を使って体内を映す放射線技師」「体液や生理機能を分析して病態を探る臨床検査技師」というように、求められる知識や技術には大きく違いが。

はじめ
はじめ

MRIとエコーについてはどちらも検査可能ですが、「MRI=診療放射線技師」「エコー=臨床検査技師」となっている病院が多いです。

診療放射線技師の仕事内容

診療放射線技師の仕事内容

画像検査

診療放射線技師は、病気の早期発見や正確な診断を支えるための画像検査がメインの業務になってきます。

医療現場で医師が最適な治療方針を決定するには、体内の状態を鮮明に映し出す画像が欠かせません。
なので診療放射線技師は機器ごとの特性を理解し、被ばくを最小限に抑えながら安全かつ精度の高い検査を実施する必要があります。

主な画像検査

  • 一般撮影:胸部X線や骨折確認など、短時間で実施できる基本検査
  • CT:体を輪切りに撮影し、腫瘍や内出血を立体的に把握可能
  • MRI:磁場と電波で脳や関節などを詳細に描出でき、放射線による被ばくも無い
  • エコー(超音波):腹部や心臓の動きをリアルタイムで観察でき、妊娠中も安全
  • マンモグラフィ:乳房専用X線撮影で、乳がんの早期発見に有効
  • 消化管造影検査:バリウムなどの造影剤で、胃や腸の形態と動きを確認

検査の目的や部位に応じて検査の方法を使い分けることが、診療放射線技師としての腕の見せどころ

はじめ
はじめ

同じ機器を使った画像検査でも、検査をする放射線技師によって画像の見え方も変わってきます

核医学検査

核医学検査は、放射性医薬品を体内に投与して臓器の働きや代謝を画像化する特殊な検査です。

核医学検査では、臓器の形だけでなく機能血流も調べることが可能。
なので、病気の早期発見や治療効果の評価に役立ちます。

同じ核医学検査でも、使用する薬剤によって体内動態や検査の目的が変わってきます

たとえばPET検査の場合は、がんの転移や再発の確認に有効。
他にも脳血流シンチグラフィーは、認知症の診断に用いられます。

体内の「働き」を可視化できる核医学検査は、他の画像診断では得られない情報を提供して治療方針の決定に大きく貢献。

はじめ
はじめ

ただし核医学検査は薬剤の管理なども厳しく定められているので、実施している施設もそこまで多くはありません

放射線治療

放射線治療は、がんなどの腫瘍を高エネルギーの放射線で狙い撃ちして正常組織への影響を抑えながら治療する方法です。

放射線治療では、手術が難しい部位や再発防止を目的に精密な照射でがん細胞を破壊
そのため、身体への負担が少ない治療として重要になっています。

放射線治療では強度変調放射線治療(IMRT)定位放射線治療など、ミリ単位の精度が必要な技術を使用。

診療放射線技師の仕事としては、照射位置の調整機器の管理
この照射位置の調整によって、放射線治療の効果を最大限に引き出すことが重要になってきます。

放射線治療の特徴は、診療放射線技師だけの技術ではなく医師とのチーム医療であること

はじめ
はじめ

また放射線治療の機械は他の検査機器とは大きさも管理方法も違うので、放射線治療が行われている施設はかなり限られてきます

放射線機器の管理

放射線機器の管理やメンテナンスも、診療放射線技師の大切な仕事になります。

放射線機器の管理不足は、装置の精度低下診断や治療の質を損なう可能性が。
さらに患者さんの被ばくリスクを高めるため、日常的な点検や品質管理は欠かせません。

主な放射線機器管理

  • X線装置の始業・終業点検
  • CTやMRIの定期メンテナンス
  • 放射線の漏洩検査
  • 法令に基づく記録管理

放射線機器の管理は、精度の低下はもちろん、病院業務に支障が出ないためにも必要になってきます。

始業点検では毎朝機器のチェックを行うことで、当日の検査に支障が出ないように。
また定期的に病院や業者によるメンテナンスを行うことで、不具合があった場合に早期に発見して修理することも可能になります。

診療放射線技師の国家試験の中の、X線撮影機器学医療画像情報学放射線安全管理学などはここで活きてくることに。

はじめ
はじめ

レントゲンやCT、MRIの画像を確認する、PACS(医用画像管理システム)も放射線関係の機器になるため放射線科で管理していることが多いです。

診療放射線技師の仕事の流れ

診療放射線技師の仕事の流れ

診療放射線技師の1日

基本的に診療放射線技師の1日の仕事は、始業点検から始まります。

1日の業務の流れ

  • 出勤
  • 始業点検
  • 当日の検査予約の確認
  • 午前中の検査
  • 昼休憩
  • 午後の検査
  • 就業点検
  • 退勤

このスケジュールは、ほとんどの病院で行われる一般的な1日のスケジュールになります。
もちろん施設によっては、当直明けから1日が始まる施設もあるので多少の違いも。

そして診療放射線技師の1日の業務では、イレギュラーなことが多いのも特徴になります。

1番わかりやすいのが、急に飛び込んでくる緊急の検査救急患者の検査
検査予約の合間に撮影を行ったり、予約の調整が必要な場合も出てきます。

もちろんこれ以外にも、画像データのCD-ROM作成機器のトラブル対応などの検査以外の業務も。

はじめ
はじめ

実際の現場では診療放射線技師としての業務以外にも、日によっては院内の研修や勉強会などに参加する時間もあります。

モダリティ(画像検査機器)はローテーション制が多い

病院によっては種類のある画像検査機器ですが、基本的にはローテーション制によって担当することが多くなっています。

診療放射線技師として働く上では、実際に働き始めた時にいろいろな検査を担当できるのかが気になる部分。
基本の検査は一般撮影(レントゲン)になりますが、CTやMRIの検査も担当してみたいものです。

実際の現場では、各モダリティをローテーションで担当する病院が多くなっています。

ローテーションの頻度については、病院によって異なります。
週替わりで交代する病院もあれば、大学病院などになると月単位でローテーションする場合も。

もちろん診療放射線技師として入職したての場合は、基本となる一般撮影(レントゲン)から始める施設がほとんど。
そこから、CTやMRIなどを経験していくことが多くなっています。

なので実際、一通りの検査を経験してできるようになるには1年以上はかかります。

はじめ
はじめ

そして一通りのモダリティを経験することで技師としての経験年数も重ねられ、自分のやりたい検査を求めての転職もしやすくなってきます。

診療放射線技師の仕事内容 まとめ

診療放射線技師の仕事内容 まとめ

この記事の中では、診療放射線技師の仕事内容についてを紹介してきました。

診療放射線技師の主な仕事内容

  • 一般撮影(レントゲン)
  • CT
  • MRI
  • 核医学検査
  • 放射線治療
  • 超音波(エコー)
  • 画像データ作成
  • 放射線機器管理
  • 放射線量測定 etc.

診療放射線技師の主な仕事としては、レントゲンやCT、MRIなどの画像検査。

しかし診療放射線技師は、放射線機器を扱う仕事
なので放射線機器の管理や、放射線量の測定も重要な仕事になってきます。

種類の多い画像検査機器だからこそ、一通り経験してできるようになるには1年以上かかります。

はじめ
はじめ

しかしその検査の経験がスキルになることで、自分の働き方に合わせた転職もしやすくなってきます。

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・病院勤務の現役診療放射線技師
・放射線技師歴17年
・当直やクリニックでの勤務経験あり
・診療放射線技師としての転職も経験

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