【診療放射線技師のやりがいは?】大変なときも|やめとけといわれる理由も紹介

放射線技師について
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 診療放射線技師にやりがいはあるの?

診療放射線技師として働く上で気になるのが、「仕事としてのやりがい」です。

診療放射線技師として働くためには、「仕事のやりがい」はもちろん「大変さ」も知っておく必要があります。
医療現場で働く診療放射線技師だからこそ、他の業種とは違った面も目立ってきます。

✅この記事でわかること

  • 診療放射線技師としてやりがいを感じるとき
  • 診療放射線技師の大変なとき
  • やめとけといわれる理由


この記事では、「診療放射線技師のやりがい」について。

診療放射線技師として、やりがいを感じる場面大変なとき
また、診療放射線技師はやめとけと言われる理由についても紹介していきます。

✅自己紹介

はじめ

・病院勤務の現役診療放射線技師
・放射線技師歴17年
・当直やクリニックでの勤務経験
・放射線技師としての転職も経験

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診療放射線技師という職業のやりがいや大変さについては、実際に仕事しているからこそ感じる部分があります。

診療放射線技師のやりがい

  • 患者さんに感謝される
  • 専門技術を活かせる
  • 仕事を評価してもらえる

診療放射線技師の大変さ

  • 常に勉強が必要
  • 体力・精神的に疲れるときがある
  • 給料アップが望みにくい場合もある

ただし仕事のやりがいや大変さは、目指す方向性や職業によっても感じ方が変わってくる部分。
実際に診療放射線技師という仕事を15年以上続けてきていますが、診療放射線技師をやめたいと考えたことはありません。

中には診療放射線技師はやめとけという意見もありますが、そこの感じ方も職場環境などによってもさまざま。

はじめ
はじめ

診療放射線技師を目指す道のりも決してかんたんではありませんが、だからこそのやりがいも感じることができます。

診療放射線技師の求人については、こちらの記事で紹介しています。

診療放射線技師としてやりがいを感じるとき

診療放射線技師としてやりがいを感じるとき

患者さんに感謝されたとき

診療放射線技師としてやりがいを感じるのは、患者さんから直接「ありがとう」と言葉をもらったときになります。

診療放射線技師の仕事内容としては、検査室内での業務が中心
なので実際に患者さんと関わるのは、検査中だけの短い時間になってきます。

そんな限られた時間の中でも、検査後に患者さんから信頼を得られるとやりがいを感じる場合も。

特に不安そうに検査室へ入ってきた患者さんが、検査後に「優しく説明してくれて安心しました」と笑顔で帰っていく場面
その一言だけでも、忙しい中でもこの仕事をしていてよかったと実感させてくれます。

なので患者さんの不安を取り除き安心を届けられたときこそが診療放射線技師にとっての大きなやりがいに。

はじめ
はじめ

さらに子ども相手に不安を与えずに検査ができた時、「ありがとう」と言ってもらえて安心して検査室を出ていく姿は達成感もあります。

専門技術を活かせたとき

診療放射線技師として、専門技術が十分に発揮できたときにもやりがいを感じます。

診療放射線技師としての仕事としては、検査装置の操作を通じての画像撮影がメイン。
そして検査の画像は、医師の診断や治療方針の決定にも欠かせません

そんな診療放射線技師としての専門的な技術が活かせたとき、よりチーム医療に貢献できているという実感も得ることができます。

特に多いのは、一般撮影(レントゲン)やCT、MRIで病変を正確に描出できたとき
同じ検査でも、技師のスキル次第で画像の見え方も変わってくる部分があるからこそ。

診療放射線技師の場合、画像によって自分の技術が直接「診断の質」に影響していることを実感。

はじめ
はじめ

つまりしっかり撮影できた場合自分なりの工夫ができた場合ほど、技術職としてのスキルが発揮できたと感じることができます。

仕事を評価されたとき

一般的な職業同様、上司や医師、同僚から仕事ぶりを評価されたときも診療放射線技師としてのやりがいを感じます。

診療放射線技師も、病院やクリニックの中ではチーム医療の一員
なので自分の仕事が認められることは、日々の努力が報われる瞬間にもなってきます。

特にチーム医療の場合、それぞれの仕事を合わせた結果が患者さんへの診断にもつながってきます。

診療放射線技師の場合であれば、撮影の段取りが良く「スムーズに検査が進んだね」と声をかけられたときなど。
また診断のための画像を褒められたときなどは、モチベーションも大きく高まります。

このように周囲から信頼を得られた時、診療放射線技師としては「自分の仕事がチームに役立っている」という確かな手応えを感じることができます。

はじめ
はじめ

個人的には、自分なりに工夫して追加した画像に気づいてくれた時は認められているなと感じることが多いです。

診療放射線技師の大変なとき

診療放射線技師の大変なとき

常に勉強が必要

診療放射線技師が大変だと感じる理由のひとつに、常に勉強が必要な職業という部分があります。

近年では、医療技術の進歩がとにかく早いです。
診療放射線技師の場合であれば、新しい装置撮影法検査プロトコルが次々と導入されています。

なので診療放射線技師として仕事をする上では、学び続けなければ現場で通用しなくなる部分も

たとえば最新のCTやMRIの登場によって、撮影技術や画像解析の知識も変化。
そしてそんな情報を得るためにも、学会発表や専門書、勉強会などで最新の情報を追う努力が欠かせなくなってきます。

つまり診療放射線技師は、資格を取って終わりではなく日々の学習を重ねることも必要

はじめ
はじめ

実際に毎日働いていると、意識しないと新しい情報は入ってこないと感じることが多いです。

体力的・精神的に疲れる

診療放射線技師の仕事としては、検査が立て続けに行われる日が多いのも大変な部分になります。

診療放射線技師としての撮影業務は、立ち仕事が中心
患者さんの介助や機器の操作など、体力を使う場面も多くなってきます。

パソコンの画面と向き合うデスクワークのようなイメージもありますが、実際は体力的な仕事も多いのが診療放射線技師

特に救急患者が続く日重症患者の対応が重なると、休憩も取れずに検査が続いて体だけでなく精神的にも疲労が溜まります。
他にも他部署へ検査結果などを届ける場合もあるので、規模の大きい病院ほど業務の範囲も広い

つまり診療放射線技師は正確でスピーディな業務を求められる中で、自分の体調管理も徹底しなければならない部分も。

はじめ
はじめ

さらに当直やオンコールなどがある施設の場合、より体力的にも負担がかかってきます。

診療放射線技師の当直については、こちらの記事で紹介しています。

給料アップが望みにくい場合もある

診療放射線技師の仕事としては、給料アップが望みにくいのも大変さにつながってきます。

多くの医療機関では、いまだに年功序列公務員的な給与体系が採用されています。
なので技師としての経験を積んでも、大幅な昇給がむずかしい場合も

診療放射線技師としての業務の大変さに対して、見合った給料がなければ大変さの方が大きくなってきます

同じ職場で10年以上勤務しても、毎年の昇給額がわずかだったり。
他にも管理職ポストが限られていて、キャリアアップの道が狭い場合もあります。

つまり診療放射線技師として長く働くためには、収入面だけでなく技術や働きがいなどの別のモチベーションを見出すことも必要。

はじめ
はじめ

それでも診療放射線技師の場合、転職市場においては経験年数やスキルが大きく評価される武器にもなってきます。

診療放射線技師の転職については、こちらの記事で紹介しています。

やめとけといわれている理由

やめとけといわれている理由

地域によっては就職先が少ない

診療放射線技師を目指す中で、「やめとけ」と言われる理由のひとつが地域によっては就職先が限られていることです。

診療放射線技師の勤務先は、基本的に病院クリニックになります。
もちろん医療機関以外のメーカーなどに勤務する場合もありますが、それは技師としての経験を積んでからの就職先として多いケース。

なので医療機関への就職が一般的で、地方では医療機関の数自体が少ないため求人も競争率が高くなりやすいです。

地方都市の場合であれば、新規採用が数年に1度という病院も珍しくありません。
すると、希望する勤務地に就職できないケースも。

つまり、診療放射線技師という資格がどこでも働ける資格にはならなくなってきます

はじめ
はじめ

診療放射線技師でも就職の地域格差があるので、やめとけといわれる理由にもなってしまいます。

仕事として覚えることが幅広く多い

診療放射線技師の仕事撮影だけの仕事と思われがちですが、実際には覚えることが多い職種にもなっています。

診療放射線技師の仕事は、検査だけでも幅広くなってきます

  • 一般撮影(レントゲン)
  • CT
  • MRI
  • マンモグラフィ
  • 核医学検査
  • 放射線治療 etc.

そして検査内容ごとに、撮影条件や安全管理の基準も違ってきます

それぞれの検査機器よる、装置の使い方はもちろん。
医師との連携患者対応検査の流れなどもモダリティによって大きく変わってきます。

つまり診療放射線技師は医療の専門職である以上、勉強と経験の積み重ねが欠かせません

はじめ
はじめ

同じCTやMRIも、原理は同じでもメーカーによって操作方法が変わってくるのがむずかしい部分になってきます。

診療放射線技師の仕事内容については、こちらの記事で紹介しています。

放射線に関する認識が壁になる

診療放射線技師という職業をやめとけと言われる理由には、放射線に対する誤解や偏見がいまだに存在する部分もあります。

一般の人の中には、今でも「放射線=危険」というイメージを強く持っている人もいます。
なので放射線を扱う診療放射線技師についても、職業への理解が得られにくい場面が。

実際に職業が診療放射線技師だと言った場合、心配されることも多いです。

就職後に友人から、「体に悪い仕事じゃないの?」と心配されたり
検査をする患者さんから、放射線を使うことに不安な目で見られる場合も。

なので診療放射線技師として働くためには、正しい知識を持って説明できる力も必要。

はじめ
はじめ

放射線に対する誤解や偏見もごく一部ですが、診療放射線技師という職業上避けては通れない道になります。

診療放射線技師のやりがい まとめ

診療放射線技師のやりがい まとめ

この記事の中では、診療放射線技師のやりがいについて紹介してきました。

診療放射線技師という職業のやりがいや大変さについては、実際に仕事しているからこそ感じる部分も多いです。

診療放射線技師のやりがい

  • 患者さんに感謝される
  • 専門技術を活かせる
  • 仕事を評価してもらえる

診療放射線技師の大変さ

  • 常に勉強が必要
  • 体力・精神的に疲れるときがある
  • 給料アップが望みにくい場合もある

ただし仕事のやりがいや大変さは、目指す方向性や職業によっても感じ方が変わってくる部分になります。
ぼくも実際に診療放射線技師という仕事を15年以上続けてきていますが、診療放射線技師をやめたいと考えたことは無し。

中には診療放射線技師はやめとけという意見もありますが、そこの感じ方も職場環境などによってもさまざま。

はじめ
はじめ

診療放射線技師を目指す道のりも決してかんたんではないからこそ、仕事に対してのやりがいを感じることができます。

診療放射線技師の求人については、こちらの記事で紹介しています。

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