【選び方を解説】診療放射線技師の大学と専門学校|NGな決め方とは?

放射線技師について
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 診療放射線技師になるための学校の選び方は?

診療放射線技師を目指す上では、「学校選び」も重要。

診療放射線技師の養成学校なのはもちろん。
学費学校に通う年数も、学校選びでは大切になってきます。

✅この記事でわかること

  • 診療放射線技師になるための学校
  • 養成学校の選び方
  • NGな学校の決め方


この記事では、「診療放射線技師の学校選び」について。

大学と専門学校の違い
また学校の選び方を、NGな例と合わせて紹介します。

✅自己紹介

はじめ

・病院勤務の現役診療放射線技師
・放射線技師歴17年
・当直やクリニックでの勤務経験
・放射線技師としての転職も経験

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診療放射線技師になるための学校も、大学と専門学校では学ぶ過程が違ってきます

1番の違いとなってくるのが、国家試験受験資格を得るための年数です。

大学では4年かかるのに対し、昼間部の専門学校であれば3年
最終的な目標としては同じですが、4年と3年では国家試験に向けた勉強のペースも変わってきます。

その他にも、学校選びの基準はいろいろ。

  • 資格の取得と教育環境
  • 学費
  • 国家試験受験資格年数
  • 学校の種類

一般的な学校選びとは異なり、最終目標が決まっているのが診療放射線技師の養成学校。

はじめ
はじめ

選べる学校は限られてきますが、国家試験合格に向けては重要になってきます。

診療放射線技師になるための学校

診療放射線技師になるための学校

養成学校の卒業が必須

診療放射線技師を目指す上で、まず必ず通らなければならないのが養成学校の卒業になります。

診療放射線技師国家試験の受験資格は、指定された大学や専門学校などの養成機関を卒業した人だけ
なので診療放射線技師になるためには、指定の学校を卒業した上で国家試験を受ける必要があります。

たとえば診療放射線技師の場合、高校卒業後すぐに国家試験を受けることができません

診療放射線技師養成課程のある学校で、X線やCT、MRIなどの専門知識や実技を3〜4年間かけて学ぶ
これらの課程を修了して、初めて国家試験の受験資格を得ることができます。

なので診療放射線技師になりたいと思ったら、まずは養成学校への進学を目指すことが第1歩

はじめ
はじめ

学校で学ぶ内容は専門的ですが、将来のキャリアに直結する知識ばかりなのでやりがいを持って学ぶことができます。

診療放射線技師になる方法については、こちらの記事で紹介しています。

養成学校の探し方

診療放射線技師の養成学校といっても、大学や専門学校など学校によって養成年数などが変わってきます

診療放射線技師の学校を探すときは、「通いやすさ」だけでなく「学べる内容」にも注目することが大切。
学校ごとにカリキュラムの重点実習環境サポート体制が異なるためです。

具体的な方法としては、まず文部科学省や厚生労働省に指定された養成校の一覧を確認するのがおすすめ。

その中から、自宅から通いやすい立地学費卒業後の就職実績などを比較検討します。
また、オープンキャンパスに参加して学校の雰囲気や授業内容を体験してみるのもおすすめです。

さらに国家試験の合格率が高い学校は、教育体制やサポートが整っていることが多い傾向もあります。

はじめ
はじめ

将来的に安定した職を得るためにも、合格実績もひとつの選択基準になってきます。

学校の選び方

学校の選び方

資格の取得と教育環境

学校選びの最も重要なポイントは、「資格が取得できるか」「学ぶ環境が整っているか」になります。

診療放射線技師になる条件として、養成学校を卒業して国家試験に合格することがあります。
なのでどれだけ勉強しても、国家試験の受験資格が得られない学校では診療放射線技師になることはできません。

なのでまず確認すべきは、文部科学省または厚生労働省に指定された診療放射線技師養成校であるかどうか。

指定校であれば、卒業時に国家試験受験資格が得られるため安心。
また実習施設最新の画像診断装置がそろっている学校ほど、臨床に近い学びをすることができます。

つまり資格取得のためには「指定校であること」、学びのためには「環境が整っていること」が重要。

はじめ
はじめ

学校選びの第1歩として、学校のパンフレットやオープンキャンパスでこの2点をしっかり確認する必要があります。

必要な学費

学校選びの際には、学費も大きな判断材料となってきます。

放射線技師の養成課程は、3〜4年と長期間になります。
なので、学費の総額としては数百万円に達する場合も。

一般的に、国公立大学や公立専門学校は学費が安くて年間で約60万円前後

一方私立大学や専門学校では、年間100万円以上かかるケースも少なくありません。
さらに教科書代実習費国家試験対策費などの追加費用も発生する部分もあります。

なので単に学費の安さだけでなく、奨学金制度分割納入制度の有無就職率とのバランスも見極めることが大切。

はじめ
はじめ

無理のない範囲で通える学校を選ぶことが、学びを継続する上での成功の鍵にもなってきます。

国家試験受験資格年数

養成学校に通う期間については、大学専門学校の昼間部か夜間部かで変わってきます。

診療放射線技師の国家試験受験資格を得るには、原則として3年以上の養成課程を修了する必要があります。
これは法律で定められていて、どの学校でも短縮はできません

具体的には専門学校は3年制または4年制大学はほとんどが4年制になってきます。

3年制であれば早く資格を取得して就職できるなどのメリットはありますが、4年制ではよりゆっくりと深い専門知識を身につけられます。
また専門学校の夜間部などでは、1日の単位数が少ないため4年間通うことに。

なので「できるだけ早く現場に出たいのか」「じっくり学んでスキルを高めたいのか」で、最適な学校選びも変化

はじめ
はじめ

専門学校の夜間部でも学ぶ内容は変わらないので、社会人の次の転職先として診療放射線技師を目指す人も多いです。

診療放射線技師の国家試験については、こちらの記事で紹介しています。

学校の種類

診療放射線技師の養成学校選びにおいては、それぞれの学校の特徴を理解しておくことも大切になります。

項目大学専門学校
修業年限4年制4年制または3年制
取得できる資格診療放射線技師国家試験受験資格+学士号診療放射線技師国家試験受験資格
特徴理論・研究・チーム医療など幅広く学べる現場で役立つ実践的なスキル重視
就職先の傾向大学病院、研究機関、公務員など一般病院、クリニック、検診センターなど
学費の目安約100〜150万円(国公立は約60万円)約100〜130万円
メリット学問的に深く学べ、キャリアの選択肢が広い実践的スキルを早く身につけられる
向いている人研究志向・高度医療を学びたい人現場で早く働きたい実践派の人

大学の場合は4年制で、研究や高度な医療知識を学びながら国家資格を目指すことが可能。

なので、将来は大学病院教育・研究職を目指す人にも向いています。
一方で専門学校は3〜4年制でより実践的なカリキュラムが中心なので、卒業後すぐに即戦力として働きたい人におすすめになります。

このように学びの深さや卒業後の進路に違いがあるため、「自分がどんな放射線技師になりたいか」を基準に選ぶことがポイント。

はじめ
はじめ

将来のビジョンがある場合は、先を意識した学校選びが後悔のないスタートにつながります。

NGな学校の決め方

NGな学校の決め方

「家から近い」や「友達や親の勧め」

診療放射線技師を目指す学校を選ぶ場合、周囲とは学校選びの基準が変わってくる点に注意が必要です。

多くの人は、大学を「家から近い」「友達がいる」「親の勧め」などの理由で決めがちです。
しかし診療放射線技師の場合、立地や人間関係だけで選んでしまうと入学後に後悔してしまう場合もあります

もちろん、通学のしやすさや家族のサポートは大切な要素

特に実習や試験が重なる時期には、精神的・体力的にも支えがあると助かります。
それでも学校選びをする際には、国家試験の合格実績学べる環境も重要な要素になってきます。

なので診療放射線技師のための学校選びでは、身近さよりも将来のためになるかどうかを基準に考えることが大切。

はじめ
はじめ

通いやすさはプラス要素として考えつつ、教育内容や実績をしっかり比較するのがおすすめです。

国家試験の合格率を気にしない

診療放射線技師の学校を選ぶ際に、最も信頼できる指標のひとつが国家試験の合格率になります。

国家試験の合格率の高さは、その学校の教育体制やサポートの充実度を示しています。

たとえば全国平均の合格率が80〜90%の中で、毎年95%以上を維持している学校は学生一人一人へのフォローが行き届いている可能性が高い
逆に合格率が極端に低い学校は、授業内容や試験対策の面で不安が残ることもあります。

なので、国家試験の合格率を無視した学校選びはNG
パンフレットや公式サイトで直近3年の国家試験合格率を必ずチェックすることで、安心して学びに集中することができます。

はじめ
はじめ

もちろん国家試験合格のためには本人の努力がもっとも重要ですが、数値を比較して信頼できる学校を選ぶことも将来への確実な1歩になります。

就職率や就職先を気にしない

学校選びにおいては、国家試験合格率と並んで就職率も非常に重要です。

診療放射線技師の資格を取っても、希望する医療機関に就職できなければ意味なし
3〜4年かけて学んだことも、十分に活かすことができません。

そして就職率が高い学校は、医療機関とのつながりが強く卒業後の進路支援が充実している傾向があります。

卒業生のネットワークが豊富な学校では、就職活動時に有利に働くことも。
さらに就職率を見る際は、大学病院や総合病院などの希望する職場への就職実績があるかどうかも大切な判断材料になります。

なので学校選びのポイントは、教育からキャリア支援までしっかりと体制が整っているかどうか

はじめ
はじめ

ぼくも卒業時には、学校からいくつかの病院を紹介された経験があります。

診療放射線技師の学校選び まとめ

診療放射線技師の学校選び まとめ

この記事の中では、診療放射線技師の学校選びについて紹介してきました。

診療放射線技師になるための学校も、大学と専門学校では学ぶ過程が違ってきます

特に学校に通う期間も、大学では4年かかるのに対し昼間部の専門学校であれば3年
最終的な目標としては同じですが、4年と3年では国家試験に向けた勉強のペースも変わってきます。

その他にも、学校選びには重要な基準がいろいろあります。

  • 資格・環境
  • 学費
  • 国家試験受験資格年数
  • 学校の種類

一般的な学校選びとは異なり、最終目標が決まっているのが診療放射線技師の養成学校。

はじめ
はじめ

選べる学校としては限られてきますが、国家試験合格に向けては学校選びが重要になってきます。

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